「私はね、ミサを救いたいの」

強い意志が感じられた。

「あの子に幸せになってもらいたいの」

「うん、そうだよね」

私はうなずくのが精一杯だった。

「でも、このままじゃあの子は幸せになれない。だからね、ハナさん。私、本当にこれっきり最後の予言をするの。見逃してね。お願い…」




そう言って、トモの声は消えてしまった。

おそらく彼女自身も消えてしまったのだろう。




――私の仮説は正しかった。