【完】ヒミツの恋を君と。

新しいこの場所ではきっと……。

そんな風に思って転校してきた。





「あたしね、“春”が好き……なの」





あたしの言葉を聞いて「ふーん」という声が聞こえてくる。




春が好き。

春が大好き──



その一言が、あたしの胸をざわつかせる。

かき乱す。



胸元をギュッと握り締めた。