------ ---- -- 「――――ん」 私が再び目を覚ましたのは、真夜中だった。 額に滲む冷汗を、袖で傷に触れないよう拭う。 何度、同じ夢を見ただろう? ――――母さんに連れてこられたあの川辺で、一人死ぬはずだったあの時。 母さんがくれたあのこけし人形。 今の私には・・・・・意味が分かる。