*泉箕side. 石を乗せたように重たい身体、硬く閉じた瞼をグッと抉じ開ける。 静かなはずの夜中だったが、今日はやけに周りがガサガサと騒がしい。 『・・・・・何をしておる、沖田、土方、局長』 壁には千歳が眠っており、静かな寝息を立てている。 ――――この三人は、壁側という訳でもなく、枕元で会話をしていた。 「すまんな、泉箕君」 苦笑しながら謝る局長。 あまり話した事は無かったし、関わりも無かったが、温かい笑みには好感を覚えた。