泣き続ける私を、土方は強く、強く抱きしめる。 「おめぇは、生きてて良かったんだ」 そう呟く土方に、コクコクと、何度も頷く。 あんな事、本当は言いたかった訳じゃない。 ・・・・・花火大会の日、土方に投げ掛けた言葉。 本当は、真反対の事を言いたかった。 そんな事、今更言えないけれど。 「全部、聞いてた。 ――――土方と、泉箕が話している所」 あぁ、もう諦めるしかないんだなって、そう冷静に思った。