------ ---- -- 熱が下がり、やっと自由に体が動かせるようになった。 それでも、やはり頭は鈍く痛む。 それでも、沖田と山崎はいつでも優しかった。 ――――それはもう、不自然なくらいに。 2人とも、顔は笑っていても目だけは笑っていなかった。 2人は、何も気が付いていなかった。 本当にもう、不思議なくらいに。 だけど、恐るべき出来事がわたし達に降りかかった。