------ ---- -- 「・・・・・ただいま」 静まり返った部屋の襖を、恐る恐る開く。 返事か返ってこず、まだ会議が続いているのかと、気持ちが沈んだ。 薄暗く、光の入らない副長室で、湿った畳が足の裏に張り付く。 ペタペタと嫌な音を立てる足の裏を気にしながら、私はお茶を淹れる。 カチャカチャと湯飲みと急須が音を立てる中、静かに襖が開いた。 「千歳、帰ってたのか」 驚いたような表情を見せた土方だったが、ポンポン、と私の頭に手を置いて微笑む。