明け方の空――――・・・・・それを自分の最期の色にしたい。 そんな事を考えながら。 「いいえ、ただ、あなた・・・・・まだ何か隠していますよね?」 『――――そうかもしれぬな』 笑いながら沖田にその言葉を返すものの、納得したようには到底思えない。 一つ溜息をつきながら、小さく沖田を手招きした。 『ちょっと、こっちへ来てくれぬか』 訝しげに眉をひそめる沖田の事は無視し、近付いて来た沖田の袖を思いっ切り引く。 そして、沖田の耳にそっと耳打ちをした。