------ ---- -- 「なぁ千歳。おめぇ、今日は一番隊の巡察に付いてけ」 朝餉を終え、土方の部屋で雑務をこなしていた私。 いきなりの土方の言葉に、持っていた紙束を部屋一面にぶちまけた。 案の定、文机に向かい何か書いていた土方には、気付かれなかった。 「な、何で?私は小姓でしょう?」 そう口を動かしながら、いそいそとぶちまけた紙を集めて纏める。 無言で、背中から巡察参加しろと語り掛けてくる土方。 普通に話してほしいんだけど・・・・・じゃないと、反発出来ない。