はぁっと溜息をつきながら、土方は布団を畳み始めた。 もう、他の隊士は巡察とか稽古を始めているのに・・・・・ まったく、この部屋の住人は何してんだか。 「副長さんは、良いご身分で」 「副庁さんの小姓は、さぞ良いご身分で」 私が言ったことを、そっくりそのまま返す土方。 それに半端じゃない苛立ちを覚える。 ぱっと顔を背け、私は部屋を出る。 明日からは、どんな起こし方をしてやろうか?