襲われたわけじゃない、ただ転ばされただけ。 あとは、枕と間違えられただけだけど? ・・・・・などと、必死に言い訳を考えるが、どれも何かがおかしい。 横を見ると、土方はもう観念したのかうずくまって肩を震わせている。 それを見ながら、ニタニタと笑う沖田。 そして、紙の山から何か書物を取り出して顔を輝かせる。 「ふふふ・・・・・豊玉さん」 「豊玉じゃねぇっ!!――――って、ちょっ、おい!!」 パラパラと紙を捲る沖田の手からそれを奪おうと、土方は手を伸ばす。