「――――ちょっと、寝ないでっ!!」 まさかと思い、肩の方に視線を向ける・・・・・ 土方は、私の肩で眠りかけていた。 慌てて手を思いっきり叩き、無理やり起こす。 「・・・・・ねみぃ」 「部屋に戻るまで、絶対に寝ないで!!」 耳元で囁かれる、少し子供っぽい言葉にまた胸が高鳴った。 さっきよりも早足で、部屋へと向かう。 その間、土方は眠気を堪えてか一言も喋らなかった。 ・・・・・良かった、これ以上耳元で話されると、不整脈で死ぬかもしれなかった。