------ ---- -- 毎日がひもじくて、一日一日を生きるのに必死だった。 明日が来るということが、確かな事ではなくて。 むしろ、今日昨日に帰ってしまいたいと思ってしまう。 そんな中、ひっそりと山に囲われた村で生活してきた。 それでも、大好きだった母がいたから、毎日暮らしてこれた。 ――――でも。 冷たい北のこの村では、度々飢饉に見舞われた。 子供が多いのに、ただでさえ貧しい。 その生活が、さらに酷くなっていった。