「ジャスミン。」 「う、あ、」 「戻っておいで。」 「、真葵?」 「やあ。」 ぽんっと凛の肩に手を置いた真葵。肩を揺すると凛は苦しそうな声を出した後パチッと目を開ける。そして凛が真葵に話し掛ける前に、真葵が捲し立てる。 「君を可愛らしい兎が探していたよ。」 「…?」 まだ冴えない頭を傾げる。しかし真葵の言ったことを徐々に理解し始めて頭を戻す。そう言えば今日は紗枝ちゃんと帰る約束だったんだ、とハッとした。