「会えなかった分、しっかり充電しないとなぁ。
俺も、玲と一緒にいれるだけで嬉しいよ。」


「ほんと?航太も寂しかった??」


なんて、甘ったるい声に自分でも驚きながら。


本当はね。

寂しくて、寂しくて。

会いたくて堪らなかった。

声だけでも聞きたくて、電話しちゃおうかなって、悩んだ時もある。


航太のことだもん。

直ぐに、時間を作って会いに来てくれたと思う。


だから余計に。

大きなプロジェクトを抱えて、忙しくしている航太を困らせたくなかった。

我儘なんか、言えなかった。

私が我慢してれば、丸く収まる、上手くいくんだって、そう思っていたから。


「すっごく、航太に会いたかった。
本当は、ちょっと寂しかったの。」


今なら、言える、素直な気持ち。


「俺もめちゃめちゃ玲に会いたかったよ。
寂しい思いをさせて、ごめんね。」


…っ、航太。

私の気持ち、わかっててくれたの?


航太も同じ気持ちでいてくれたってことだけで、何だか慰められて。


「玲のしてほしいこと、全部してあげる。
めちゃめちゃ甘やかしてあげるからさ、楽しみにしてて。」


「航太…。」


…やばい。

嬉し過ぎて、泣きそう…。


「愛してるよ、玲。」


「ありがとう、航太。」