こんな穏やかに恋愛ができるなんて思ってもいなかった。 「……じゃあ、水族館行こ」 「うん」 ぎゅ、と握られた指をほどいて、薬指に絡めた。 「約束、ね」 「約束だね」 教室にはあっという間についてしまいお互いなにも言わずに指を離した。 それがおかしくって私はクスリと笑ったけれど、島津木くんの耳がほんのりと赤くなっただけだった。