日曜日 10時ちょうどに 雄太の車が着いた。


思わず
『雄太ー!』
と、飛び出して迎えに行きそうになる


ピンポン


あたしはそっと 玄関を開けると


満面の笑みを浮かべて
『ヨッ!!』
と、雄太が言った


「上がって」


父さんたちが座ってるところまで 無言で案内をする。


雄太はどことなく緊張してるようだ。


「こんにちは ご無沙汰してます」


丁寧なあいさつ


そして


「麻美さんを僕のお嫁さんにください」


そう言ったのだ。