「じゃーん!雄太これ見て」


あたしは左手を広げて雄太に見せた。


「指輪?」


「そう!指輪
雄太があたしに2年前にくれたもの」


「まだ持ってたのか?」


「当り前じゃない!
あたしのお守りだったんだから
母さんがこれどうするの?なんて言って出してくるから、そっとポッケに隠してそれからあたしのお守り」


「お守りって…」


「だって、このお陰でまた雄太とこうして一緒になれたんだもん」


「そっかぁ~
じゃー ちょい待って!」


雄太はタンスの引き出しを開けて、何かを探し始めた。