愛と憎しみの果て~たどり着く場所~



二日後
10時


『さよなら あたしと雄太の赤ちゃん
あなたは もっともっと幸せな家庭の子供として
生まれ変わってね

・・・・・・・

一つだけわがまま言っていい?

ホントはホントは産みたかった

雄太との子供に会いたかったよ…』


あたしは手術台に横になった


「佐藤さん 今から痲酔を打ちますね
腕を出して下さい」


チックと 腕に注射が打たれた


「10数えて下さい そのうちに効いてきますからね」


あたしは
1・・・2・・・3・・・と数えた。


4を発声した頃
あたしの意識は無くなった