とりあえずは、これからの行動に関係する質問をしよう。
「あたしたちは何の目的で、砂漠の神に会いに行くの? 見知らぬ世界で、理由も知らずに動き回るんじゃ不安だわ。それくらい説明してくれるわよね?」
銀の粒子の輝く瞳が、あたしをじっと見つめている。
そのあまりに不可思議な美しさに、あたしは心を奪われてしまいそうになる。
やっぱり精霊って、本当に綺麗だわ。
……コイツの性格自体は最悪だけど。
研ぎ澄まされた刃物のような、一切の無駄の省かれた精悍な美貌で、精霊はずっとあたしを見つめ続けている。
砂漠を渡る風の音だけが聞こえ続ける沈黙の後、ようやくその唇が動き始めて、あたしは俄かに緊張した。
どんな答えが返ってくるんだろう。
いったい、彼らにはどんな目的が……?
「説明はなしだ。さっさと行くぞ」
「ちょっと! なによそれ!?」
なにを偉そうにキッパリ拒絶してんのよ!
さっきの沈黙は何だったの!? 説明する言葉を考えてくれてたんじゃないわけ!?
もったいぶった真似して期待させないで!
「事情が複雑なんだよ。簡単には説明できない」
「そこを上手く説明しなさいよ! 人の事を愚か者呼ばわりしたくせに!」
「話せば長くなるんだ」
「いいわよ付き合うわよ! 別に他に予定があるわけでもなし!」
「予定もないが、オレ達には時間もない。神の聖域に入る許可を得ずに来たんだよ。オレ達は」
「それがどーした!?」
「つまりここに長居すれば、それだけ命に危険が及ぶんだ」
「え? 命の危険って……」
だって、無事に砂漠越えするために、あたしは力を継承したわけで。
だったらもう問題はないんじゃないの?
「あたしたちは何の目的で、砂漠の神に会いに行くの? 見知らぬ世界で、理由も知らずに動き回るんじゃ不安だわ。それくらい説明してくれるわよね?」
銀の粒子の輝く瞳が、あたしをじっと見つめている。
そのあまりに不可思議な美しさに、あたしは心を奪われてしまいそうになる。
やっぱり精霊って、本当に綺麗だわ。
……コイツの性格自体は最悪だけど。
研ぎ澄まされた刃物のような、一切の無駄の省かれた精悍な美貌で、精霊はずっとあたしを見つめ続けている。
砂漠を渡る風の音だけが聞こえ続ける沈黙の後、ようやくその唇が動き始めて、あたしは俄かに緊張した。
どんな答えが返ってくるんだろう。
いったい、彼らにはどんな目的が……?
「説明はなしだ。さっさと行くぞ」
「ちょっと! なによそれ!?」
なにを偉そうにキッパリ拒絶してんのよ!
さっきの沈黙は何だったの!? 説明する言葉を考えてくれてたんじゃないわけ!?
もったいぶった真似して期待させないで!
「事情が複雑なんだよ。簡単には説明できない」
「そこを上手く説明しなさいよ! 人の事を愚か者呼ばわりしたくせに!」
「話せば長くなるんだ」
「いいわよ付き合うわよ! 別に他に予定があるわけでもなし!」
「予定もないが、オレ達には時間もない。神の聖域に入る許可を得ずに来たんだよ。オレ達は」
「それがどーした!?」
「つまりここに長居すれば、それだけ命に危険が及ぶんだ」
「え? 命の危険って……」
だって、無事に砂漠越えするために、あたしは力を継承したわけで。
だったらもう問題はないんじゃないの?


