ひとつ、ベッドの中

お昼を一緒に食べようと誘われ、コンビニへ向かう。


午後も練習があるらしく、学校近くの土手の上で食べることにした。


「試合中暑かっただろ。貧血にならなかった?」


サンドイッチの包みを開きながら阿部君が言う。


「うん平気。そんなに貧血になる子いるの?」

「ううん、北川さんは特別。だって太陽の下とかあんまり行かなそうだし」

「…わかる?」

「色白いから」