お母さんがそう言うのには、もっと別の理由がある。

男の子の家に……そんなことより。


幼いころ逃げ場にしていた凌ちゃんち一家を、元々よく思っていないから。


翌朝凌ちゃんのお父さんに連れられて家へ帰るあたしを、お母さんは黙って睨みつけた。


玄関のドアが閉まると、決まってぶたれた。



でももうあの頃のあたしとは違う。


あたしに興味のないお母さんの管理下にはないから、今も夜、度々行っていることは知られてないはず。


凌ちゃんと添い寝しているなんて、夢にも思ってないだろう。