ひとつ、ベッドの中

「どこに行ってたの?」


あまり興味がなさそうに聞いたお母さんだったけど


「凌ちゃんち……」


そう答えると、目の色が変わった。


「また河村さんち?一人暮らしの男の子の家に行くだなんて」


吐き捨てるように言うと、雑にご飯茶碗を置いた。



あたしは黙って椅子を引く。