ひとつ、ベッドの中

凌ちゃんは時々タバコを吸う。


大好きな凌ちゃんの、唯一、好きになれないところ。


長い指に煙草を挟むと慣れた手つきで火を付け、キッチンの隅へ。


換気扇のスイッチが入る。


「ふぅー…」


煙をあたしに吸わせないようにっていう優しさだということは知っている。