ひとつ、ベッドの中

絶対にないってわかってるのに、勘違いを起こしそうになる。



お互いにじっと見つめあい

手首を握られたまま、静かな時間が経過していく。



凌ちゃんの、この行動の意味が。


―――わからない。





「――嘘。

詩織が行きたいなら行けばいいよ」



ふっ…と、その手が解けた。