凌ちゃんの怒ってる姿を見たことがないから、その判断もつかないけれど。
明らかに様子が変だ。
「あ…でも行くかどうかはまだ決めてなくて……」
その視線から逃れるように髪の毛を耳に掛けながら、咄嗟にそんな言葉を口にすると、
「じゃあ行くなよ」
低くて冷たい声。
あたしとの距離を縮めて。
「―――ッ」
伸びて来た腕が、あたしのその手首をキツク握った。
明らかに様子が変だ。
「あ…でも行くかどうかはまだ決めてなくて……」
その視線から逃れるように髪の毛を耳に掛けながら、咄嗟にそんな言葉を口にすると、
「じゃあ行くなよ」
低くて冷たい声。
あたしとの距離を縮めて。
「―――ッ」
伸びて来た腕が、あたしのその手首をキツク握った。



