ひとつ、ベッドの中

ないって言ったら嘘になる。

家のことも、凌ちゃんのことも。


…今日のは、100%凌ちゃんのことだけど。


「べ、別に……」


だからって阿部君に話す道理も筋合もない。


「ふーん。そお?」


言葉とは裏腹に、少し長い前髪の間から覗くブラウンの瞳が、何かを見透かしたように光った。


ドキリ、とした。