ひとつ、ベッドの中

少しだけ開けられたドアから見えたのは、明るい光と凌ちゃんの顔。


「詩織……?」


凌ちゃんは目を丸くした。


「あの……中に入っていい?」


まさかあたしが来るなんて、夢にも思っていなかったんだろう。

黙ったまま少し考えこむ。


「お願い」


少しだけでもいいから……。


だけど、凌ちゃんから返ってきた言葉は。




「……詩織を入れる勇気なんてない」


細くなっていく扉の隙間。