「どうしたの?」


触らぬ神に祟りなし。

そのことを嫌というほど学習してきたあたしなのに、今日は何故か声を掛けてしまった。



「お母さん、離婚するのよ」




ガツン…と

頭に衝撃が走った。



「詩織が二十歳になるまでは…ってお互い我慢していたのに。突然こんなものを送りつけてきて」