ひとつ、ベッドの中

どうして。


凌ちゃんが今探して抱き締めるべきなのは香澄さんでしょー…



「凌介ーっ!?」



大勢の人に紛れて、凌ちゃんを探す香澄さんの声が届いた。



あたし……

どうしよう……。


こんなことが許されるはずがない。



――だけど。


そう言えない。