ひとつ、ベッドの中

「冷たいっ」


手探りで触れた誰かのジュースの中身が零れた。


「詩織大丈夫か!?」


暗闇の中、宏太君の声が聞こえた。


「うん、平気っ…」


その瞬間、あたしは引っ張られて、宏太君の胸の中へ――