ひとつ、ベッドの中

映画は邦画の青春ラブストーリ。


ちょうどあたし達みたいな、高校生の等身大の物語。

共感できるところがいっぱいあって、いつの間にか映画の世界に引き込まれる。



――と。



外でものすごい音がした。


同時に上映されていた画像が途切れ、薄暗かった照明もバラバラと落ち、館内が真っ暗になった。


きゃーとか、わーとかいう声が一斉に上がる。




何が起こったの!?