ひとつ、ベッドの中

それから間もなくして戻ってきた宏太君と香澄さん。

そして何食わぬ顔で交ざった凌ちゃんとともに、会場へ入る。



場内が暗くなる。


なんとなくゾクゾクするけど、大きいスクリーンが明るさを放っているから大丈夫だ。


あたしの隣は、宏太君と香澄さん。


凌ちゃんが隣じゃなくてよかった……。



「あ、ごめん…」

「ふふっ」


ポップコーンを取ろうとした宏太君と手と手がぶつかって笑う。