ひとつ、ベッドの中

「……、」


ここに凌ちゃんと2人残されて。


なんだか、気まずい。


賑やかな周りとは対照的に、ここだけ切り取られた空間の様。


凌ちゃんから何か話しかけて来てくれればまだ場が和むのに、何を追っているのか、視線は定まらない様子で行ったり来たり。


知らない2人じゃないのに、それぞれパートナーが違うだけで、こんなにも他人行儀になってしまうものなの?


「あ、あたし、トイレに……」


いたたまれなくなって、そう告げ身をひるがえしたとき


「―――?」


凌ちゃんが、あたしの腕を掴んだのだ。