ひとつ、ベッドの中

―――…



時間になり映画館へ向かった。


試写会ということで、それなりにイベント的な感じだった。

大きな花輪がいくつもあって、メディア関係らしき人もいた。


着飾った人たちもいて、もしかしたら芸能関係の人なのかもしれない。


そんな中でも、行きかう人が凌ちゃんを見ているのが分かる。


「あの人モデル?」


こそこそ聞こえる声。


凌ちゃんのカッコよさはここでも際立っていた。