ひとつ、ベッドの中

「あ、詩織ちゃん、中学の時の凌介ってどんなだった?やっぱりモテてた?」


振られて意識が戻る。


「えっと、まぁ…今と変わらないくらい」


まだあどけない顔立ちの人が多い中、凌ちゃんの並外れた容姿は人一倍目を引いて。


下級生上級生問わず、ファンクラブまであってそれはすごかった。

家が隣のあたしは、凌ちゃんち見学ツアーとかいう名目で、大勢あたしの家に押しかけてきたこともあった。

凌ちゃん目当てでにわか友達までできた。