「ヤダっ、あたしってば!なんか暑くなっちゃった」


今更ながら恥ずかしくなったのか、香澄さんはそう言いながら羽織っていたカーディガンを脱ぐ。


細くて白い腕が披露される。


あたしとは違って、透明感のある綺麗な肌。

爪は綺麗にネイルが施されていて、仕草ひとつとったって、女性としての魅力に劣るところはない。


うん。

凌ちゃんには、ちゃんとした育ちをした香澄さんみたいな人が似合う。