「例えばよ、例えば。こうして付き合ってる事実があるんだから、あり得ない話でもないでしょ?ねぇ、凌介?」


頭の中では早くも凌ちゃんの隣でウエディングドレス姿で立つ自分を想像しているのだろうか。


頬はピンク色に染まっていく。




「…ああ。そうだな」




あたしと凌ちゃんが親戚関係。

そんなの絶対に嫌だ。


どうせなら、赤の他人になりたい。




凌ちゃんは、どんな顔して言ってるの?