「凌介と詩織ちゃんて、家となり同士なんだよね?」


全員顔見知りなくせに、なんとなく気まずい空気が流れていた。


そんな場を取り持つように香澄さんが口にした。


「…はい」


一緒に寝ていることも知ってるんでしょ。

わざわざそんなこと確認しなくてもいいのに。