『ごめん、隠すつもりはなかったんだ』


夜。

宏太君から電話が掛かってきた。


『姉貴が河村のカノジョなのはマジで偶然で』


必死で謝る宏太君。


「うん」

『ただ…なんとなく言いづらくて』

「気にしてないから大丈夫…」

『もう、ホントに何も隠してないから』