座るわけにもいかずに宏太君の横で小さくなっていると、香澄さんが思わぬ提案をしてきた。


「せっかくだからさ、みんなで映画行かない?」


えっ。

みんな……

それって、凌ちゃん……も?


「ね、四人で」


四人。


そんなワードに心臓が跳ね上がった。