ひとつ、ベッドの中

「……んだよっ…」


予定外、というような宏太君は


「詩織っ……あのっ……」


言葉を濁しながら、困ったようにあたしに視線を向けた。


お姉さんが凌ちゃんの彼女だと知っているのは、一目瞭然だった。


「ほんとに、これは偶然で……」


そして、目の前にいる人が誰かってことがあたしが分かってるのも、分かり切っているのだろう。