ひとつ、ベッドの中

嘘でも「あたしもです」なんていう協調性も持ち合わせてなかった。

むしろ、罪悪感でいっぱいだ。


「……」


凌ちゃんとたまに一晩過ごすことを知っている香澄さんに、どんな表情を見せればいいのだろう。



「詩織ー、トイレ分かったあ?」


遅いから心配したのかもしれない。

宏太君が廊下に出てきた。