ひとつ、ベッドの中

「何も、とって食わないから安心して」

「え?」


笑顔で会話しながらも、目を泳がせまくっていたあたしに。


宏太君は胡坐をかいた体をリラックスさせるように逸らした。


「詩織、さっきからすっげー警戒してるのがわかる」

「そ、そんなことないって」

「いや、見てりゃ分かる。安心してよ、別にそういうつもりで家に呼んだわけじゃないから」