ひとつ、ベッドの中

「そんなに観察されると落ち着かないな~」


宏太君が、さっき一緒に買ってきた飲み物やお菓子をテーブルの上に並べる。



学校の先生の噂話、授業の話、サッカーの話。


お喋り上手な宏太君に導かれて話題は尽きない。


あたしも楽しくて、大声で笑ったり、ついここがどこだか忘れてしまいそうになったけど。


ふっ…と、宏太君が体勢を変えたりするたび、無駄に警戒して。