ひとつ、ベッドの中

「きゃははっ、くすぐったい」


ちぎれそうなくらい尻尾を振ってあたしから離れない姿に、いっぺんにメロメロになった。


「そいつオスだから気を付けて」


拗ねたふうに言う宏太くんがなんかおかしい。


「ふふっ。名前は?」

「ゲン太」

「随分と古風な名前だね…」

「悪いー?俺がつけたんですけど」


更に宏太君が拗ねる。