ひとつ、ベッドの中

「えっ!?」

「詩織ぃっ!」


しっかりしろと、背中を叩かれる。


宏太君のことは好きだけど、いざそうなるかと思うと、心の準備はまだ……。


「あんまりもったいぶるのも良くないよ。宏太に自信持たせてやりなって。好きなんでしょ?」

「うん」


あたしは宏太君が好き。


確認するように心の中で唱えた。