このまま終わるなんて……いや。


お願い。

一度だけでいいから―……



寝顔に顔を寄せて。

唇に。


自分の唇を重ねた。



そこに凌ちゃんの意思はないけど。




「もらってくれて、ありがと……」




あたしのファーストキス。





そっと、部屋を出た。