恋の扉をこじあけろ




3日間、わたしは家に閉じこもっていた。



ベッドの上で横になったまま、できるだけ動かないでいたかった。


というより、力が入らなくて動けなかった。


3年生は自由登校期間だったのが唯一の救いだ。

学校に行かなくても、心配する友達もいなければ、親にも何も言われなくて済んだから。


冬実だけは、心配してメールをくれたけど。


とにかくこのままじゃいけないと思って、昼過ぎ頃にようやくベッドからゆっくりと体を起こした。


携帯を手にとって、アドレス帳を開く。



このままじゃだめだ。


ちゃんと、話をしなきゃ。



アドレス帳の幸宏の名前を見ただけで、胸が苦しくなる。

喉の奥のほうが、何かが込み上げてくるみたいに痛い。


ごくりと一回喉を鳴らし、意を決して通話ボタンを押した。