恋の扉をこじあけろ


講義が終わると冬実とともに一目散に喫茶店を目指した。

大学の近所に新しくできた和風の喫茶店で、きなこや抹茶をふんだんに使った乙女ゴコロをくすぐるようなメニューばかり。


メニューに載せられた和風スイーツの写真に若干興奮しながらも、目的を忘れずにあんみつを注文した。



「開店したときから、ずっと食べたいと思ってたの」


冬実もいつもよりテンションが高い。


あんみつがくるのを待っている間ヒマなので、店内をぐるっと見まわしてみた。


店内は賑わっていて、若い女性ばかりだ。

和紙でまるくつくられた電球がふんわりと光を放っていて可愛い。


ここは全席座敷席で、黒く光るテーブルが、“ぽい”雰囲気を出している。


「なかなかいい感じでしょ?」


「うん、結構好きかも」


頷きながら、和服姿の給仕さんが運んできてくれた水を飲んだ。